みなさん、ツイてますか!
有限会社福益工業所(フクマスコウギョウショ)の白井です
皆さん、お饅頭の箱を思い浮かべて下さい。
身(底)と蓋(ふた)が有りますが、その寸法に箱屋の苦労が有ります。
箱屋には、創業以来60余年の間、努めていただいた、職人さんがいました。
その職人さんが6年ほど前に退職され、その仕事を箱屋が受け継ぎました。が、さぁ~大変
その職人は尺貫法で、若い(笑い)箱屋はミリメートル方です。
寸法の変換が必要になりました。
たとえば、「6寸5分」、尺貫法では非常に切のいい寸法ですが、
ミリに直すと196.97ミリです。
四捨五入でも197ミリ、200ミリではいかんのか!?えっ
と思いますが、こだわりの箱屋は197は197ミリで作ります。
「身」と「ふた」のかぶせ具合が、ゆるいとかキツイとか、問題になることがあります。
「身」より「ふた」の方を、4ミリ~5ミリ大きく作りますが、
4ミリでは少しキツく、5ミリでは少しブカブカという場合がたびたび起こります。
そこで、尺貫法の偉大さが分かります。1分5厘、(1ぶ5りん)
ミリで表すと4.55ミリ、ちょうど4ミリと5ミリの中間の具合のいい寸法に成ります。
デジタルならともかく、アナログの物差しでは、4.55ミリを出すのは至難の業ですが、
尺貫法の物差しなら、さほど難しくない寸法です。
1分5厘、昔の職人さんの偉大な知恵を感じます。
新本町のカーブです。
井原の急カーブとは違い、ゆったりと川の流れのようにレールが曲がっています。
自動車のライトに照らされいい感じで、見とれてしまいました。
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